着物の袴

袴はどんな着物に合わせたら良いの?袴を着る際の注意点や着付け方法

卒業式や成人式に着る着物は、一生に一度の晴れ舞台に着る大切な晴れ着です。

テレビなどで見る成人式の色鮮やかな着物や、大学の卒業式のハイカラな着物など、多くの方がその記念すべき舞台に素晴らしく着飾って登場しています。

しかし、そんな心踊る舞台もいざ自分が登るとなると不安ですよね。着物のことは、今ではほとんどの方が詳しくないでしょうから仕方のないことです。

そこでこの記事では、そんな着物について、そしてその中でも卒業式に好んで履かれる「袴」に注目してご紹介していきたいと思います。

卒業式といえば着物に袴

卒業式といえば着物に袴

卒業式の着物姿の女性といえば、「ハイカラさんが通る」の主人公のような袴姿ですよね。

他の着物とは違う比較的近代的な印象は若者らしさを感じられますし、それでいて卒業式という式典の雰囲気を壊すこともありません。

それに何より歴史があります。女性の着る袴、「女袴」と呼ばれるのですが、女袴とはもともと女学生が着る着物だったんです。簡単に言ってしまえば女学生のための制服ですね。

女袴の歴史は着物全体から見ればとても短いものですが、しかしその歴史は女学生という存在の全歴史とほぼ等しいのです。

このことを考えれば学生の卒業式に袴を履いて出席するというのはいかにも相応しい感じがしますよね。

そしてそういう歴史を踏まえている、のかどうかはわかりませんが、今では学生の卒業式に着る着物の候補の一つとして袴は多くの女性に選ばれています。

成人式の着物・振袖に袴を合わせても良い?

 

成人式の着物・振袖に袴を合わせても良い?

式典に着ていくような着物は基本的に高価ですから、あまり頻繁に購入することはできません。

しかし、成人式と卒業式は、人にもよりますがあまり間を空けずに迎える式典ですよね。

すると少しでも費用を浮かせたいような場合もアイデアとして、成人式に来た着物を卒業式でも着る、ことが当然思い浮かびますし、実際にそうしているという方もいらっしゃると思います。

ですが、せっかくの卒業式にあまりケチくさいことはしたくないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで折衷案として、成人式の振袖に袴を合わせて着てみるというのもアイデアの一つではないでしょうか。

着物を一式買い換えるわけではありませんから少しは安く済ませられますし、成人式とは違う装いで卒業式に出席することもできます。

しかし、元々は袴と合わせるための振袖でないものを無理やり合わせていいのか、心配だという方もいるでしょう。そこで袴と合わせる振袖について解説していきたいと思います。

成人式の振袖は中振袖が主流

成人式の振袖は中振袖が主流

 

振袖は袖の長さで「大振袖」「中振袖」「小振袖」の3つに分類することができます。

「大振袖」はそれこそ地面に届くほどの長さがありますが、「小振袖」は膝先くらいまでしからありません。そのため振袖の分類が何なのかは見ればすぐにわかると思います。

そしてこれらの振袖の中でも、成人式によく着られるのは「中振袖」です。程よく動きやすく、見た目も華やかな「中振袖」は人気が集まりやすいのでしょうね。実際、振袖と聞いて多くの人がイメージするのも「中振袖」だと思います。

もちろん活動的な印象を与える「小振袖」も、豪華な印象の「大振袖」も素敵ですから、何を着るかは最終的に好みでしょう。

その上で、袴に振袖を合わせる際の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。

袴に振袖を合わせる着物の注意点

 

袴に振袖を合わせる着物の注意点

さて、着物の一種、振袖にどのようなものがあるかはお分かりいただけたと思いますので、次に袴と合わせる際の具体的な注意点を述べていきたいと思います。

まず「中振袖」と「大振袖」についてですが、この2種類は袖が地面に着くほどに長いため、地面に擦ってしまう、あるいは自分の足で踏んでしまうなどして汚れやすいという点に注意してください。

もちろんこれは袴を履いていなくても気をつけるべき点ではあるのですが、袴は和装の割にかなり動きやすく、動作が大きくなりがちです。

そのため他の装いよりも踏みつけたりする可能性が高くなるため、格別の注意をしてください。

この点は「小振袖」では気にしなくてもいいため、動きやすいという意味では「小振袖」は大きく有利ですね。

また振袖の色や柄は自由に選んでいただいて問題ありませんが、卒業式は仮にも式典です。

それに相応しい格好をすることが望ましいことも事実です。そのため成人式に着た着物があまりに派手すぎるような場合には、使い回しではなく買い直しを検討した方がいいかもしれません。

袴を着る際の着物の着付け

もし、ご自身で着付けを行う際に役立つ動画がありましたので、ぜひ参考にしてみてください。

襟の仕立て方、長襦袢の着方から袴を着用するまでの様子を詳しく観ることができますよ。

まとめ

成人式と卒業式に着る着物と袴を中心に解説してきましたが、自分がどのような服装をするかの参考になりましたでしょうか。

成人式も卒業式も、和装をする数少ない機会です。人からどう見られるかも考えながら、後悔することのない着物選びをしてくださいね。

もし、ご自身が先生の立場であって袴を着用する場合や、どうしても祖母や母親から受け継いだ着物を着たい場合には、訪問着という着物と袴を合わせて卒業式に着用してもOK。

シンプルな場合には華やかな髪飾りをアクセントにしましょう。

ぜひ、袴を着る際には本記事を参考にしてみてくださいね!


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