着物の小物の名前

着物に必要な小物の名前と使い方11点をアイテム別に詳しくご紹介!

着物を着る際には多くの小物が必要なことをご存知でしょうか。

着物は、着物だけであの美しさを保っているのではなく、スタイルが崩れないように様々な工夫、つまり小物を使用することで長時間着用していても美しいままでいられるのです。

この記事では、そんな着物を引き立てる小物について、その名前や用途をご紹介したいと思います。

着物の小物の名前①:肌襦袢

着物の小物の名前①:肌襦袢

洋服などでもそうですが、服は素肌に直接着るのではなくシャツなどのインナーの上に着ますよね。そんなインナーの和服版が肌襦袢という名前の小物なのです。

肌襦袢を着ることで着物が汗を吸うことを防ぐことができ、高価な着物の状態を保つことにつながります。

またこの「肌襦袢」は上半身につけるものと下半身につけるものがあり、上半身につけるものは「肌着」、下半身につけるものは「裾除け」と呼ばれます。

着物の小物の名前②:足袋

着物の小物の名前②:足袋

足袋は簡単にいってしまえば先端が二股に別れている和服用の靴下です。

普段着として履いている靴下などは和服には似合いませんし、何よりも下駄や草履を履くことができませんから、和装をする際には必ず、この「足袋」が必要になります。

着物の小物の名前③:長襦袢

着物の小物の名前③:長襦袢

「長襦袢」という名前の小物は肌着の上に着るもので、肌着と同様に着物を汗などの汚れから守るために着用されます。

また長襦袢には「半衿」と「衿芯」と呼ばれる小物が付属しており、半衿は襟元につけて汗などの汚れを防ぐため、衿芯は襟の形が崩れないように半衿の下に入れられます。

長襦袢を用意する際には揃えて用意するべきでしょう。

着物の小物の名前④:腰紐

着物の小物の名前④:腰紐

「腰紐」は長襦袢を着る際に使うベルトのようなものです。

ベルトと同様に着物の丈を調整するためなどに用いられ、長さが足りない場合などには複数の腰紐を結び合わせて長さを足します。

そのため1本だけではなく、念のため4本程度は用意しておいたほうが良い小物です。

着物の小物の名前⑤:伊達締め

着物の小物の名前⑤:伊達締め

着物や長襦袢の着崩れを防ぐために使われるのが、「伊達締め」という名前の小物です。

それでは腰紐と同じじゃないかと思われるかもしれませんが、伊達締めは腰紐よりも幅があるためよく目立ち、また効率よく着物の崩れを押さえつけることができます。

また結び方には少々技術が必要なのですが、最近はマジックテープ式のものも多く登場しているため、その点についてはあまり考慮しなくてもいいかもしれません。

着物の小物の名前⑥:コーリンベルト(着物ベルト)

着物の小物の名前⑥:コーリンベルト(着物ベルト)

この「コーリンベルト」という名前の小物も、着物に前合わせが崩れないようにするためのものなのですが、必ずしも必要ものではありません。

というのも、これは基本的に着物を着やすくするための便利アイテムのようなものであり、いわゆる和装を構成するものではないのです。

とはいえ、あれば着物が格段に着やすくなるため、あまり着物を着た経験がない人、着物を着るのが面倒だと感じるような人は用意してもいいかもしれません。

着物の小物の名前⑦:前板

着物の小物の名前⑦:前板

「前板」は帯に敷く下敷きのようなもので、帯の形の崩れ、そしてシワがよることを防ぐために用いる小物です。

また帯が締まり過ぎてしまうことを防いでもくれるため、着物だけでなく浴衣などにも便利に使える小物です。

後ろ姿も美しく見せるための、後ろ板という名前の小物もあります。

着物の小物の名前⑧:帯枕

着物の小物の名前⑧:帯枕

着物を着ている人を見ていると背中のあたりが膨らんでいることに気づくと思いますが、帯の上部に膨らみを作るために必要なのがこの「帯枕」です。

この膨らみは「お太鼓」と呼ばれ、着物の後ろ姿の美しさを左右するほどに重要なものですから、その形や大きさを決めるまくら帯もまた重要な小物の一つだといえます。

着物の小物の名前⑨:帯揚げ

前述した「帯枕」を包む役割を果たすのが、この「帯揚げ」です

また「帯揚げ」は外から見えるため、着物の雰囲気に花を添えるアクセントのような効果も持っています。

ただの小物だと思わずに、デザインや色などをよく吟味するべきだと言えるでしょう。

着物の小物の名前⑩:帯締め

「帯締め」は帯の形が崩れないようにするために用いられる小物です。やや細めの紐のような形状で、それを帯の上から巻きつけ、帯の形を固定します。

「帯締め」も帯揚げと同じく外から見えるものですから、色などのアクセントとして利用したり、着物とのミスマッチを避けたりなどの工夫が必要です。

着物の小物の名前⑪:草履バッグ

着物の小物の名前⑪:草履バッグ

着物の小物からは少々離れてしまいますが、和装をする上で欠かせない草履を持ち運ぶための鞄、「草履バッグ」も大切な小物です。

フォーマルな場で着物を着る場合には、どうしても携帯する収納用品が小ぶりなものになってしまいがちですから、そういう収納とは別に草履バッグを用意しておけば、フォーマルな場でも草履の収納に困らずにすむのです。

まとめ

着物を着る際に必要な小物、その名前と役割についておわかりいただけたでしょうか。

着物を着る機会は滅多とあるものではありませんから、何が必要で、それがどんな名前なのかなど、基本的なことさえわからないことがほとんどだと思います。

しかしだからこそ、この記事でそんな小物の名前を覚えて、周囲から一目置かれる存在になって見るのも悪くはないのではないでしょうか。


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