着物に靴ってどう?OK・NG例や注意点、コーディネート例をご紹介
和装の着物には、同じく和装の草履なんかを履かなくてはいけないような気がしていないでしょうか。
実際、正装の場などで靴を履くのはNGですし、着物に靴というのはミスマッチなような気もします。
しかし、着物に靴というのはそれほど悪いものなのでしょうか。
この記事では、そんな着物と靴について書いていきたいと思います。
フォーマルな場での靴はNG
着物と靴について書いていく、と言いましたが、まず一応の注意点として、フォーマルな場で靴は履かない方がいいということを断っておきたいと思います。
この手の堅苦しい場というのは、着るものについても定められている場合が多く、そして着物の場合には履物は草履や下駄と決まっていますから、ファッションで靴を履こうというのはNGとなってしまいます。
今時は着物を着るとなるとフォーマルな場が多いでしょうから、この点にはお気をつけください。
成人式ではブーツでもOK
ところでテレビなどで毎年映し出される成人式の様子を見ていると、新成人の女性の中にはブーツを履いて成人式に望まれている方をチラホラ見かけますよね。成人式は式典のはずなのに大丈夫なのでしょうか。
これは、例えば北国の成人式ならば、1月の寒さと雪を防ぐためには草履よりもブーツの方が遥かに合理的なことなどが理由としてあげられます。
それ以外にも「女学生といえば袴にブーツ」というイメージを引き継いでいる、などの理由で問題ないと見なされているようですね。
まあ、理由付けがどうであれ、成人式は周囲にいる数百人が全員同い年、その上知り合いや友人も相当多いという特殊な式典ですから、ブーツでも草履でもとやかく言われることはあまりないでしょう。
人生に1度の晴れ舞台に、ちょっとした冒険をして見るのも悪くないかもしれません。
卒業式でもブーツOK
成人式以外に着物に靴のスタイルを見かけるのは卒業式でしょうか。
卒業生の、振袖を着ているような方は草履でしょうが、中には昔の女学生のようなスタイルで、袴にブーツを履いている方もいらっしゃいます。
卒業式は式典なのに大丈夫なのかと思われる方もいるでしょうが、これは昔の女学生の流行りの格好だったりします。
古い漫画ですが、「はいからさんが通る」という作品を読んでいただければよくわかると思います。
しかし、そんな少し前の流行りだからといって式典に着るのはどうなのか、と思われる方もいるかもしれません。
実際、色々な考え方があると思います。ですが、確かに「はいからさん」のようなスタイルは割と最近の服装ですが、しかし女学生自体、割と最近になって登場したのです。
その点を考えてみれば、袴にブーツというスタイルは昔の女学生を象徴する服装だと言っても過言ではありません。
それを思えば、卒業式に着物にブーツを合わせた格好をするのは、むしろ相応しいといえるかもしれませんよ。
フォーマル以外では着物に靴を合わせようが自由
言うまでもないことですが、自分が好きでおしゃれ着として着物を着ているような場合には細々とした決まりごとを守る必要はありません。
人によっては友人に着物などに詳しい人がいて、そういうことを気にされる、ということもあるかもしれませんが、それはレアなケースでしょう。
草履、下駄、靴など、思い思いの履物を組み合わせて見て、自分好みのファッションを見つけてみるのもきっと楽しいですよ。
コーディネート例
コーディネートの一例として、
- ベレー帽に靴は編み上げブーツといった着物のスタイル
- 麦わら帽子にデニムの着物、そして白のスニーカーをコーディネート
- 着物のしたにブラウスを着て、足袋も白ではなく柄物やレースなどを合わせる
- 洋服に着物をカーディガンのように羽織る
といったコーディネートを楽しんでいる若者も多いのです。
こういった場合には、着物の丈をあえて短くして靴をみせると、こなれ感がが出ておしゃれに見えます。
浴衣に履くもの
着物の話とは少しズレてしまいますが、お祭りなどに着る浴衣を履く物も悩ましい問題ですよね。
着物と違って大げさなものは履きづらいですし、かといって何も考えないで履物を選ぶとミスマッチ感がひどく出てしまうことがあります。
浴衣に履くならどんなものがいいでしょうか。
まず、雰囲気にマッチした履物としては草履や下駄が候補として挙がります。
浴衣も着物の一種で和装ですから、草履や下駄と合わないわけはありませんよね。
次にサンダルなんかも選択肢に入るでしょうか。サンダルは夏の履物の代表格ですし、草履に少し似ていますから浴衣とかなりよく合うと思います。
また普通の靴なんかもいいかもしれません。普段はいている靴だと、派手な色をしていることが多い浴衣には合わないことも多いと思いますが、試してみることは大切ですよね。
夏祭りや花火大会は長時間並んだり立ったりしなければならず、人も多くて足を踏まれてしまう可能性もあることから、体調面や安全面も考えればサ、ンダルは案外有力な選択肢になるかもしれません。
このように、浴衣は自由には着物が選べる分、悩ましいところも多いですが、気軽に楽しめる和装ということで、気負わず色々と試してみるのがいいのではないでしょうか。
まとめ
着物と靴について履いていい場所ダメな場所を中心に解説してきましたが、何か得るものはありましたでしょうか。
この記事が、あなたが着物について深く考えるきっかけになれば幸いです。