古銭の買取相場を知り売るタイミングを見極める。主な古銭の相場とは
古銭というと、何やら高価な骨董品というイメージがあるかもしれません。
実際、古銭の中には何十万円とするようなものもありますから、それはあながち嘘ではありません。
しかし、実際の古銭には100円で買えてしまうようなものもたくさん存在しているのです。
この記事では、そんな意外と知らない古銭の買取相場について解説いたします。
古銭の買取価格の相場
古銭の買取価格の相場といっても、あまりに珍しい古銭だと誰も持っていないでしょう。
そこでここからは、比較的持っている可能性が高い古銭に絞って買取相場をご紹介していきます。
寛永通宝
「寛永通宝」は江戸時代に使われて入れていた貨幣の一つです。
古銭の中でも流通量が多く、さらに教科書にも乗っているような知名度の高い古銭であるため、何かの折に手に入れた方もいらっしゃるでしょう。
さて、この寛永通宝ですが、流通量が多いこともあってあまり価値はありません。
安ければ１円もつかないかもしれませんし、高くても500円ほどというものがほとんどです。
しかし同じ「寛永通宝」でも作られた年代や場所によって価値は変わります。
例えば、表面に書かれた「永」の字が、「二」と「水」を組み合わせたような書体で書かれた寛永通宝は、1万円から5万円の価値があります。
一銭硬貨
一銭は近代日本において一般的に使われていた貨幣で、日本全国に流通させるために何億枚と製造されたため、比較的多くの方が持っている可能性のある古銭です。
しかし数が作られたということは、つまり希少性が低いということ。
基本的に一銭は1円から100円ほどの安価で取引されています。
ただし、どれだけたくさん作られていてもレアなものはあります。
中でも明治14年に発行された「竜1銭銅貨」と呼ばれるものは希少で、並品でも8,000円、極美品であれば2万円で取引されています。
古紙幣
比較的、流通の多い板垣退助の100円札や岩倉具視の500円札を持っている方もいるかと思います。
流通量の多い古銭は値が付きにくいのですが、プレミア紙幣と呼ばれるものは高値で買取されることがあります。
ぞろ目だったり続き番号だったり、印刷ミスのものが該当するので、お持ちの古紙幣を確認してみてくださいね。
エラーコインの50円玉
古銭は何も古いお金だけではありません。
製造の際に何らかのエラーがあり、それが見逃されたまま市場に流れた硬貨は額面よりも高値で取引されています。
その中でも50円玉は穴の位置が値段を跳ね上げることがあり、例えば穴の位置が正規品よりもずれているものは2万円ほどで取引されています。
また、中には穴が塞がっている50円玉も存在していて、こちらは15万ほどで取引されています。
買取相場が高そうな古銭を見つけたら
買取相場が高そうな古銭を見つけたとしても、どうやって売ればいいかがわからなければ意味がありませんよね。
そこで、もしも高価な古銭を見つけたらどうすればいいかを解説します。
プロの業者に売るのが断然おすすめ
古銭買取のプロならば、専門知識を駆使して正確な査定を出してくれると共に、すぐに現金化することも可能です。
その上、最近では出張買取や宅配買取といった、店まで持っていかなくても査定をしてくれるサービスを行っている店も増えています。
そのため、ミスのない査定、そして気軽な相談、買取をしてくれるプロの業者に売ることが断然オススメなのです。
ネットオークションやネットフリマはオススメしない
昨今はインターネットを用いた売買が当たり前のように行われており、中でもインターネットオークションやネットフリマといった個人間売買は、多くの人に受け入れられています。
そのような状況ですから、古銭についてもインターネットで売ろうと思う方がいてもおかしくはありません。
しかし、インターネットによる個人間売買は、例えばコミュニケーションの食い違いによるトラブルや、知識不足による販売後の苦情など、様々なデメリットを抱えています。
そのため、インターネット取引と古銭の価値や相場について深く習熟している方以外には、あまりオススメできません。
古銭買取の相場の注意点
古銭買取の相場を知る際にはいくつかの注意点があります。
知っておかないと後で損をしてしまうかもしれない大切なことですので、皆さんにも是非知っておいていただきたい。
そこで相場を知っていただく前に、この注意点についてのご紹介を先にさせていただきます。
- 古銭の見分けは素人にはつきにくい
この記事をご覧になっている方は、偶然自分が手に入れた古銭の価値を知りたい方や、偶然古銭が売っている店に出くわした方だと思います。
しかし古銭の見分けはつきにくいもので、お宝だと思ったらよく似た別物だった、ということはよくあるのです。
ですから、お宝かもしれないと思っても軽率な判断はしないようにしてください。
- 古銭の相場は下がっている
昨今は古銭のコレクターも少なくなり始めており、そしてコレクター需要の減少に伴って価格も下落傾向にあります。
そのため相場の高い古銭であってもなかなかいい値段がつかない可能性があることにも注意してください。
しかし、東京オリンピックを目前に控えた現在では、日本の古銭に興味を持った海外の方が購入しているそうで、やや需要が高まりつつあります。
古銭を買取してもらうなら今がチャンスなのかもしれません。
古銭の相場を見極めて買取してもらうタイミングを見計らいましょう。
まとめ
古銭の相場についてご紹介しましたが、古銭の買取相場は素人にはなかなかわかりません。
実際、高く売れる古銭だと思ったら、よく似た別物だったということはよくある話です。
そのため、もしも古銭の値段を知りたいと思ったら、自分で判断するよりもまず、プロに相談した方がいいでしょう。
