英語の切手、海外の切手事情などを詳しく紹介!

英語の切手、海外の切手の誕生秘話などオモシロ豆知識を詳しく紹介!

ライターのnabexです。切手の歴史の起源は、18世紀初頭からイタリアなどであったとされていますが、現在のようなものは1840年のイギリスからだったとされています。ここで英語の切手などについて紹介してみましょう。

世界の切手事情

世界の切手事情

普段何気なく使っている切手ですが、あまりどんな意味があるのか意識していないという人もいるのではないでしょうか?

切手とは郵便事業のサービスのひとつで、お金を払ったということを証明している証紙です。

骨董品のように切手を趣味で収集する人もいて、日本では昔「切手収集」が大ブームになりました。英語の切手を収集している方も多いのではないでしょうか。

現在の世界の国における郵便事業は、郵便だけに役割を限定されて、切手も郵便物の前払いの目的に限られています。ただ、昔の日本のように郵便事業者が電話・電信・貯金等を管轄していたので、様々な支払のためにも利用されていました。

イギリス等、小さな紙で収入印紙等としても使われていた国もあります。また、郵便切手は料金の支払いだけでなく、国家の政策・文化の宣伝等、プロパガンダ媒体という目的があったり、収集品の対象でもあり、郵政事業においては大きな財源の1つになっています。

切手の起源と誕生秘話

切手の起源と誕生秘話

切手の起源

切手の起源はいつ・どこでできたものなのでしょうか?

郵便料金を前納するという形式は、18世紀ごろから各国で存在していましたが、現在のような郵便切手の制度が開始されたのは、1840年のイギリスでした。

この年に、重量制・全国料金均一・料金前納といった近代的な郵便制度がイギリス全土に導入され、そのひとつとして郵便切手が発行されています。

イギリスの近代郵便制度の生みの親はローランド・ヒルです。
当時のイギリスは、国の増収のために郵便事業があったため、重さと距離でとても高い料金になり、手紙を出す人ではなく受け取る人がお金を出さなければならないシステムだったため、頼んでもいない手紙の受け取りを拒否する人も多くいました。

さらに「役人は郵便物が無料」ということで不正を働く役人がいたりして大問題となっていました。
このような不便な郵便制度を改革したのが税制研究家だったローランド・ヒルです。

ヒルが1837年に郵便料金は、全国どこに出しても均一料金・無料郵便制度の廃止という合理化と単純化を提案し、この案が世論の支持を受けてイギリス議会に出され、議会ではこの新郵便制度を1840年より実施することとしました。

ヒルは料金前払いの「しるし」をどこに表示するかについての方法を募集し、イギリスの一市民だったジェームズ・チェルマースという人物の「郵便物の表面に用紙を貼る方法」を採用したのです。

この方法から初めて「郵便切手」が誕生しました。

世界初の切手のデザインと製法

世界初の切手は、イギリスのジョージ三世の四男・ケント公エドワードのご息女であるヴィクトリア女王の肖像がモデルになっていて、気品のある横顔が描かれており、いかにも英国風といった印象を受けます。

大きさは縦2.4cm×横2.1cmの長方形で、裏のりがついていましたが目打ちはなし。偽造防止のために、用紙には王冠模様の透かしが入れられました。

印刷はイギリスの首都ロンドンの「パーキンズ・ベイコン印刷会社」において、凹版印刷という手法で行なわれています。

「パーキンズ・ベイコン印刷会社」は、新印刷法の「パーキンズ法」を開発したことで有名な会社です。

普通は銅(どう)版彫刻だったものに対して、パーキンズ法は鋼(はがね)版彫刻という方式を採用しています。

焼入れで硬くして、転写法により複製を多く写しとって実用版をにするという、当時非常に進んだ技術でした。これは偽造防止と再用防止、さらに大量印刷が可能という点がとても優れていたのです。

切手の原画は、ヴィクトリア女王陛下が1837年にロンドン市庁を訪問されたのを記念して描かれたという、造幣局彫刻部長ウィリアム・ワイオンの作品に決まりました。

ワイオンの作品が有名彫刻技術者のチャールズ・ヒースとその息子のフレデリック・ヒースにより鋼版に彫られ、水彩画として複製する仕事は有名肖像画家ヘンリー・コーボールドが受け持ちました。

この切手は1ペニー切手で黒色だったために「ペニー・ブラック」と呼ばれていました。
初日から大人気となり幾度も増刷され、これが次の年、赤色になって「ペニー・レッド」となるまで、約6000万枚発行させたとされています。

昔の切手は国名なし、英語のみが書かれた額面だった

特徴的なのが発行した国の名前表記がないことで、切手の額面も英語のみが記載されていました。
国名を表記しないということは、その後に発行されたほかの国の切手も共通していましたが、後にできた万国郵便連合「UPU」で、国際郵便の郵便物交換をスムーズに行うために、発行した国の国名を示すこととしました。

1966年以降は国名がローマ字による表記で義務付けられましたが、イギリスが世界で初の切手を発行した国ということに敬意を表して、イギリスだけは「君主のシルエット」が国名代わりになることを許されました。

なにかの機会で国名が入っていない切手を手にしたら、それはイギリスの切手ではないでしょうか。

また、サウジアラビアの切手では国名の表記がなく、その代わりとして「国章のシルエット」があります。

この時期には切手以外でも前払いの方法がありましが、込み入った図案・宛名欄が狭いので使いにくいというデザイン上の問題もあり、切手の方が便利だったため、切手を発行する国はヨーロッパ・英国植民地を中心に広がり、次第に世界各国で発行されるようになりました。

切手は英語では「stamp(スタンプ)」ですが、これは「証紙」という意味もあります。イギリスでは言論を統制する手段で新聞にも税金をかけていましたが、新聞税納税の証として印刷されていた証紙を「stamp」と呼んでいたために、郵便税で郵便料金を前払いした証拠として使われるようになりました。このためもあってかイギリス連邦諸国で切手は印紙でもあったのです。

日本初の切手は?

日本における切手は、明治4年の1871年4月20日に発行された竜が描かれている「竜門切手」が最初の切手でした。

これまでに日本で発行されたものは「さくら日本切手カタログ2018」に載っている分で約8100種類であり、これ以降も増え続けています。

日本郵便の切手/葉書室では切手デザイナーが7人いて、新しい切手を毎年発行しています。形もいろいろあって、長方形以外にも円形・ハート型・キャラクター型など、多種多様です。

グリーディングカードとは?

グリーディングカードとは?

最近は日本も国際化時代となり、海外の人と交流している人も多いでしょう。
Eメールでやり取りすることはもちろん簡単で便利ですが、「グリーディングカード」という海外で行われている風習で送るのもよいのではないでしょうか?

「グリーティングカード」というのは、海外で使われている季節の挨拶をするためのカードのことです。

これは、日本でいえば「年賀状」や「暑中見舞い」など季節の挨拶のようなもの。

イベント・季節ごとに、これまでの感謝の気持ちを述べたり相手の発展を祈ったりする文化です。

海外ではやはり「クリスマス」に出されていて、これは「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」というように、新年を祝うこともあわせて書き記します。

また、アメリカの文化である「感謝祭」などの時期にも、親しい人に出すとう習慣があります。

日本では、友人や知人に送るはがきといえば年賀状くらいで、このようなカードを送るということをしている人はあまり少ないかもしれません。

現在はインターネットが急激に発展し、人との繋がりすらがデジタル化されつつあります。
そんな時代だからこそ、人のあたたかみを感じるようなグリーティングカードを送ってみるのもよいのではないでしょうか?

グリーティングカードの書き方

グリーディングカードの書き方

日本人にはなじみが薄い「グリーティングカード」。書き方といっても、まるでわからないという人も多いでしょう。

ではここでグリーティングカードの書き方や出し方について説明してみます。

グリーティングカードの書き方

海外の人たちにとっては、年賀状のように普通のやりとりであるグリーティングカードには決まった形式はありませんが、いくつかのポイントはあるので、その辺をおさえておきましょう。

  1. まずメッセージの記入面ですが、縦折りのカードなら右面、横折りのカードなら下面にメッセージを書きます。扉裏面には書かないこと、文章が長くなる場合はカード後ろ側に続きを書きましょう。ペンの色は知人などの場合は黒か青、とくに親しい人ならカラフルな色でもよいでしょう。
  2. 署名についてですが、メッセージは印刷されたものにしても、署名は直筆で書きましょう。
  3. 封筒を入れるときは、カード正面が表向きになるように入れます。

国際化時代を迎えた日本で、グリーティングカードを出しているという海外の友人がいるなら、ぜひグリーティングカードを出してみてはどうでしょうか?

グリーティングカードの出し方

ただ、送ろうと思っても「エアメール」はどのように迷るのか知らない人もいるでしょう。
以下は外国へグリーティングカードを出すときのポイントについてです。

  • 日付は右上に、アメリカなら月・日・年、イギリスなら日・月・年という順で書くこと
  • 宛名は親しい間柄なら「Dear」+「ファーストネーム」
  • 敬称なら「Dear」+「Mr./Ms.」+「ファミリーネーム」

定型分では、書き始めに定型分をすこし大きい文字で書くこと。
定型文がすでに印刷されているなら書かなくてもよいということです。

結びの句については、

  • 「Sincerely yours(敬具)」
  • 「Love(愛)」
  • 「Best regards(よろしくお願いします)」

という文章を使います。

英語の切手が貼られて返信が来るのが楽しみになりますね!

海外の英語の切手を日本で買える?

切手を集めているという人は、世界の切手なんかも欲しいかもしれません。
英語の切手なんて、かっこいい感じがしますよね。

日本にいながら、イギリスなどの海外の切手を買うことはできるのでしょうか。
東京都内には数は少ないものの、切手販売店でさがせばイギリスの切手もあるかもしれません。

ただ、最初の切手というエリザベス女王が描かれた切手は見つからないでしょう。

ネットではイギリス切手の専門店のようなサイトもあるので、ネットの通信販売になりますが興味のある人は訪れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

英語の切手、世界で初めて発行された切手などについてでした。
切手というものにも、歴史のようなものがあって面白いですね。
海外では風習となっている「グリーティングカード」。1度作成してみたいとは思いませんか?


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