【最新】年賀はがきについてや切手シートなどお年玉景品の受取方法
ライターのnabexです。近頃はめっきりはがきに切手を貼って手紙を出すこともなくなったという人も多いでしょう。
しかし、年賀状として送る「年賀はがき」は依然として出している人は多いことと思います。
本記事では、年賀はがきや「お年玉」当選の景品(切手など)について説明してみましょう。
年賀状とは?
新年に送る挨拶状
まず、「年賀状」とは、毎年の新年に送る、郵便はがき・カード等を使った挨拶状です。
最近では、パソコンのインターネットや携帯電話・スマホが急激に普及したこともあって、電子メールやSNSなどで友人や知人に対して新年のあいさつをしている人が増えています。
ただ、依然として年賀はがきを年賀状として利用している人も多いでしょう。
著者のように、やはり電子メールより年賀状のほうがいいという人もいるのではないでしょうか?
年賀状をもらうと、いかにも「お正月が来た」という感じでうれしくなりますよね。
新しい年をお祝いする言葉であいさつして、昨年の感謝と新年のあいさつの気持ちを書き添え、親しい人などでは近況を含めることもあります。
年賀状の投函時期
年賀状の年賀はがきは、普通年末に投函することがマナーになっています。
それを郵便局が元旦にまとめて配達します。このため、日本郵便は12月25日ぐらいまでに年賀状を出すことを推奨しています。
ただ、近頃では投函する日が遅くなっていて、12月30日がもっとも多く投函される日となっています。
年賀状は日本郵便では、「年賀特別郵便」という特殊取り扱いのひとつという扱いになっています。
だいたい12月の15日~28日までに投函すると、「年賀」と赤い字で記された通瓶物を
一束ごとにわけ、管轄の配達局に送られて1月1日まで置かれるというサービスを実施しています。
やはり元旦の1月1日に届くのがベストですが、3日くらいまでならまあいいかなという感じですよね。
年賀状のデザイン
年賀状で使われるのは普通の「はがき」ではなく、年賀状用「お年玉月年賀はがき」が使われています。
11月ごろから売られているこの専用はがきは、早春を象徴するような梅の花やフキノトウ、七福神などの縁起物などが絵柄になっています。
年賀状の歴史
起源は奈良時代
日本の歴史では、すでに奈良時代から新年の挨拶をして回るという行事がありました。
平安時代では貴族層にもその行事が広まり、遠方のために直接あいさつができない人に対して文書で挨拶をすることになったのが年賀状の起源ともいわれています。
近世、武家社会やそれ以外の層でも年賀状の文書が一般化し、飛脚・使用人にその文書を運ばせるようになっていました。
明治時代から年賀状の風習が広まる
明治時代では1873年に郵便はがきが誕生し、新年の挨拶を手軽に安く送れるために年賀状の風習が広まり、1887年ごろでは、年賀状が国民の行事のひとつとして定着することになりました。
このため、年賀状が爆発的に郵便局に届くようになり、局側はこれまでなかったような対応に苦労することになりました。
デザイン性が高くなり、くじ付き年賀も販売される
1970年代では年賀はがきに絵・文字を印刷した年賀状印刷が盛んとなって、1982年からは寄付金付き年賀はがきの裏に絵・賀詞が印刷され、1989年からは年賀切手にくじが付くようになりました。
自分で好みの年賀状を作れる時代に
21世紀に入ると、デジタルカメラで撮影した写真入りの年賀状を、パソコン・プリンターで作成して印刷することが定着して、2005年から光沢感があってインクジェットプリンター印刷に適している「インクジェット写真用年賀はがき」も発行されるようになりました。
2008年には郵政民営化によって「カーボンオフセット年賀」「ディズニーキャラクター年賀」はがき等の新商品が販売されるようになりました。
世界の年賀状
このような歴史を持つ日本の年賀状ですが、ほかの国に年賀状を送るというような風習はあるのでしょうか。
実は、同じアジア地域では、中国や台湾、韓国に似た風習があります。
中国での年賀状
昔の中国では、新年のあいさつとして「名帖」という手紙を出す風習が高い役職層の間でありました。
当時の士大夫(したいふ)は交流関係が広かったたため、名帖を召使に送らせていました。
現在の中国では、旧正月「春節」に年賀状に近いものを送っていますが、やはり電子メールの普及でその量は大幅に減っているようです。
韓国での年賀状
韓国では、毎年11月になると郵政事業本部でカードとはがきの年賀状が発売されます。
韓国の年賀状には、日本のような「くじ」はついていません。
また、「グリーティングカード」のような感覚で、日本のような形式的に送る習慣ではないそうです。
北欧・アメリカや南米の年賀状
ヨーロッパや北アメリカ、南米などでは、年賀状ではなくクリスマスの前に「クリスマスカード」を送ることが風習となっていて、「メリークリスマス&ハッピーニューイヤー」というように、ここに新年のあいさつも含めています。
これは、12月25日から1週間の「クリスマス休暇」があり、新年は1月1日のみが休みで次の2日は普通の日となるからでもります。
海外では、やはりクリスマスは日本以上に重要な時期となっていることがわかりますね。
お年玉付き郵便はがきの3等は切手シート
1949年の12月1日に、「お年玉付き郵便はがき」いわゆる年賀はがきが発売されました。
あくまでも「年賀状に使うためのはがき」ですが、年賀はがきのことを「年賀状」と呼んでいる人も多いでしょう。
平成29年の2017年、6月1日からスタートした郵便料金改定によって、通常はがきの値段が62円に値上げされましたが、年賀はがきは12月15日~新年1月7日の間に投函されたものなら以前の52円です。
ただ、この取扱いも2018年用の1年だけで、2019年用からは年賀はがきも62円になるそうです。
郵便局では局員に販売ノルマがあり、この「お年玉付郵便はがき」も販売ノルマの1つになっています。
そのため親類・知り合い等にも販売しますが、ノルマが厳しいため「自爆営業」をしてしまい、金券ショップに売るという局員が多く、その差額も社員・期間雇用社員の自費になります。
ということで、金券ショップでは額面金額よりも安くこのはがきを入手できるのです。
ちなみに、「お年玉くじがついた年賀はがき」というアイデアは一般人が考案したものです。
大阪の林正治さんは終戦直後、通信手段が不十分であった時代に年賀状がまたできれば、消息が互いに分かり合えるだろうからということで、できるだけみんなに買ってもらうためにお年玉くじをつけ、寄付金もつけて社会福祉にも貢献できるという考えから郵政大臣に何度も交渉し採用してもらったそう。
これが大人気となって感謝された林さんは、後に郵政審議会専門委員にもなっています。
ここから、1950年にできた暑中お見舞いはがきにもくじが付くようになりました。
年賀状のお年玉当選商品について
この「お年玉」どんなものがもらえるのかを知っている人も意外と少ないかもしれません。
2018年現在、お年玉くじがついた年賀はがきで当選した場合、
- 下6けたの1等が「12万円相当のセレクトギフト」か「現金10万円」、
- 下4けたの2等が「ふるさと小包」など、
- 下2けたの3等が「切手シート」
となっています。
1等で10万円が当たるのはいいのですが、確率は100万本に1本という割合になっています。
年賀はがきで切手シートなどお年玉が当選した場合
「お年玉付き郵便はがき」には、本当にお年玉がついているわけではなく、年賀はがきや年賀切手には、「お年玉くじ」がついているということになります。
毎月1月にある抽選会で、回転する的に弓矢を当てている映像がニュースなどで流れるのでおなじみですね。
この記事を読んでいる人の中で、実際に当たった人はいるでしょうか?
もちろんあまりいないでしょうから、当たったらどうやって手続きするんだろうと思う人もいるでしょう。
当選したはがきを郵便局に持っていけば、切手シートは窓口からその日に交付してもらえ、1等・2等の賞品では後日の郵送になります。
郵便局によっては、この引き換えの時に運転免許証のような本人確認が可能な身分証明書がいる場合もあります。
現在は、1等や2等についてはいくつかの景品から好きなもの選択できます。
このために、年賀はがき盗難や配達のアルバイトが持ち帰るといった事件もまれに起こっているようです。
末等は常に「お年玉切手シート」であり、切手は当該年の年賀郵便切手の絵柄と同じでしたが、2017年からは、別のデザインになりました。
民営化に伴って、2008年からのお年玉賞品では、賞品の会社名が発表されています。
お年玉付郵便はがきなどに関しての法律があり、賞品金額は郵便料金の5000倍が上限になります。この法律4条によって、当たったくじの時効は「6か月」とされています。
切手の問題発生で年賀はがきも値上げ
2016年からはがきの値段が52円から62円となりましたが、当初年賀はがきは据え置きのそのままで52円ということでした。
しかし、2018年2月23日、平成31年の年賀はがきも62円にするという発表が日本郵便からされました。
当初は減少している普通はがき販売数と比べて年賀はがきは販売数が多いため、年賀状の販売数も減ってしまうことを危惧して値上げをしない方針でしたが、「わかりにくい」等の不満が出てきたことで、62円という値段に統一することにしたそうです。
1月8日から年賀はがきを出す場合、10円切手を貼らなければならないということを日本郵便がアナウンスしていましたが、これに対して「わかりにくい」「使いにくい」等の利用者の声が200件寄せられたそうです。
日本郵便の指宿一郎氏は「販売枚数減少抑制の効果も見られないため、値上げしなかった判断は結果的に誤りだった」と語っています。
平成31年の年賀はがきは、値上げや減少傾向が毎年続いていることから、販売枚数は過去最大減少幅になる前年比で13%減という23億枚ほどになる見通しです。
しかし、値上げした効果によって収入が20億円アップする見込みだそうです。
確かに分かりにくいという意見もあるかもしれませんが、とうとう普通はがきと同様に年賀はがきも値上げしてしまいました。
まとめ
ほとんどの人が年賀状に使っている年賀はがきや、「お年玉」の景品についてでした。
最近はメールで送る人も多いと言われていますが、やはり、年賀状ははがきが1番という人もいるのではないでしょうか?
子供のころは、年賀状が何枚来るのかが楽しみだったりしましたよね?大人になっても、やはりお正月に年賀状が送られてくるとなにかワクワクしてうれしくなるのは著者だけでしょうか。