切手を含めた郵便料金が値上げされたのはいつ?82円の封書のはどうなる?

nabexです。2017年から切手やハガキの値段が従来よりも高くなりました。郵便料金の値上げとしては23年ぶりなんだそうです。2017年のいつからなのか、また、封書はどうなるのでしょうか?ここではそのへんについてみていきましょう。

切手などの郵便料金が値上げしていた!

今まで、郵便切手やはがきは1枚52円というのがみなさんご存知の事実だったのですが、最近、2017年にこれが値上げすることになりました。

日本郵便がこの値上げを発表したのは2017年の1月下旬でした。みなさんも想像できるように、インターネットなどが発達したこともあって現在は切手やはがきを利用している人は減少しています。

インターネットができる環境にある人にとっては、電子メールはお手軽かつ簡単にすばやく相手に送ることができるので、やはりはがきを利用しなくなっているのかもしれません。

ところが、日本郵便の人件費は上昇しているという現状があるために、今回の値上げによって収益のアップを図るとされています。消費税の増税以外の郵便料金の値上がりは約23年ぶりということになります。

新聞などでもニュースになったので、知っていた人もいるでしょう。しかし、あまりニュースを見ないという人なら、今まで知らなかったという人もいるかもしれませんね。

正式には2017年のいつから?

2017年のいつから値上げしたのでしょうか

2017年のいつから?というと、6月1日からということです。

2017年の6月1日から、郵便切手・はがきは1枚62円になりました。価格の値上げが近くなった2017年の5月15日からは、全国にある郵便局で新価格の郵便切手・はがきが販売されていました。

切手マニアの人なら、デザインがどう変わったのかも気になるところかもしれません。62円切手の新しいデザインは3つあります。

従来の52円切手と同様のソメイヨシノや花模様、扇型のデザインですが、背景の色が変わっています。

日本郵便によればこの新しいデザインはみなさんに親しまれるものを意識しているそうです。

実際に前のタイプのものと新しいものを比べてみると、題材は同じなものの、構図や色などが変わっているという感じです。

ちなみに、124円に値上げされた往復はがきのデザインも、同じ「タンチョウ」の題材でデザインが違うものになります。

おなじみの年賀ハガキはひとまず安心

値上げしていない年賀ハガキ

近頃ははがきをあまり使わなくなったけど、年賀はがきはやっぱり使っているという人も多いでしょう。

年賀はがきによる年賀状は、お正月の恒例行事ですから、やはり欠かすわけにはいかないという人も多いのではないでしょうか?

年賀状とは、お正月に送る・送られる郵便はがきやカードを使ったあいさつの用紙です。相手に対して去年の感謝と今年もよろしくという気持ちを表すあいさつで、日本以外にも中国や韓国にも近い風習があります。

この年賀はがきまで今回の値上げによって値上げしてしまったらちょっとなあ…と思う人もいますよね?

安心してください。

年賀はがきはこれまでどおり1枚52円で購入することができます。

ただし、これは年賀状として出す場合にだけということで、この52円の料金が適用されるのは12月15日から1月7日までの間に送られる、左上に赤い字で「年賀」と書いてあるものだけになります。

年賀はがきだけがなぜ値上がりしないのでしょうか。これは、年賀はがきというものは年末と年始に重ねて配達できるのでふつうのハガキよりもコストがかかりにくいという面もありますが、やはりこれまで値上げしてしまうと利用者がさらに離れてしまうかもという危惧もあるのかもしれません。

「ゆうメール」の規格外も値上げ

今回の値上げでは、ハガキ/切手のほかにも、「ゆうメール」や定形外郵便も規定が変更し、規格内と規格外に分けられることになり、この内の規格外の郵便料金が値上げしています。

「ゆうメール」って、聞いたことがあるけど使ったことがないという人は多いでしょう。

「ゆうメール」は日本郵便が提供している、印刷物・電磁記録媒体(DVD/CD/レコード/クレジットカード/カメラのフィルムなど)を安い料金で送ることができる「郵便ではない」運送サービスです。このため、第一種郵便物と違って信書(手紙)を送ることはできません。

「ゆうメール」は荷物扱いになりますが、冊子や電子媒体など、送付ができるものに制限があります。定形外郵便というものは、これまで重量制で料金を決めていて、重さによって料金に違いがありました。

ですが、今回の値上げによって、これまでの重さに加えて形も違いになり、規格内と規格外という分類ができました。ゆうめーるも同様ですが、

  • 規格内・縦34cmまで 横25cmまで 厚さcm3まで 重さ1kgまで
  • 規格外・上記以上のサイズ

ということになります。

この内、規格内では値上げなしでこれまでどおりの料金ですが、規格外では料金が値上げとなり、だいたい100円くらいの値上がりとなります。

ちなみに、規格内では以前より安い料金になる重さもあります。

それは500gまでの380円で、今までは400円だったので20円安くなっており、1kgまでの570円はこれまで600円だったので30円安いくなっているということになります。

厚さが3cmまでというのが問題になるかも知れませんが、これはだいたいA4・B5の封筒や薄型のダンボールならOK、B4の封筒だとアウトというようなことになりますので、目安として参考にしてください。

いつもの82円の封書は高くなったんでしょうか?

82円の封書はどうなっている?

では、これまで82円か92円切手を貼っていた封書の値段はどうなるのでしょうか?封書の値段は25gまでが82円で、50gまでが92円でしたが、これはこれまでどおりで値上げはありません。

ただし、気をつけないといけない点があります。それは、50g以下のものであっても、「定形外郵便物」になると値上げの対象になるということです。

ということは、定形郵便物の封筒を使えば従来どおりということになりますが、あまり使っていないので定形郵便物というのもよくわからないという人もいるでしょう。

定形郵便物とは、

  • 重さが50g以下で
  • 最小サイズが横9cm×縦14cm、
  • 最大サイズ横12cm×縦23.5cm×厚さ1cm

という範囲内の郵便物です。

これ以上のサイズや重さになると定形外郵便物となり、上記の規格内と規格外の分類で値段が決まることになるので注意しましょう。

「レターパック」を使うという手もあります

「レターパック」がお得になることも

はがきや「ゆうメール」などの一部が値上げになるのか~困ったな…という人のために、ほかのお得な手段を探してみました。

実は、A4ファイルのサイズなら「レターパック」がお得になります。レターパックは今回の値上げで変更がなかったためです。

「レターパックライト」は、全国一律360円で、重さが4kgまでのものを送ることができるので、定形外郵便の規格内で、重さ250g~4kgまでの郵便物を送るなら、定形外郵便規格外を利用するよりもレターパックライトを使うほうがお得にできます。

また、縦・横の長さが定形外郵便規格内で、厚みは3cm以上、重さ500g~4kg以内という郵便物なら

全国一律で510円の「レターパックプラス」を利用したほうがお得になります。

サイズ・重さによっては定形外郵便のほうが安くなる場合や、「レターパック」を使うほうが安くなる場合があるので、上手に使い分けるとお得になります。

まとめ

2017年6月1日から開始された、はがき・切手・ゆうメール・定形外郵便の値上げについてでした。あまり郵便物を出さない普通の人にとっては、かなりややこしい感じですね?

日本郵便にとっては収益のアップを図るそうですが、逆に利用者が離れる可能性もあるため、これがどうなるかは今度を見ていくしかないでしょう。


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