2017年6月から切手の値段が変更していたことを知ってましたか?
ライターのnabexです。2017年6月からはハガキなどの郵便料金が値上げされ、「定形外郵便」や「ゆうメール」には規格サイズが採用されることになりました。今回はこの件についてくわしく紹介していきます。
2017年からハガキや切手の料金が変更していた!
これまで、ハガキを出すときは52円ということが通常だったと思います。しかし、2017年の6月からは、これが62円に値上げしたということで新聞などでもニュースとして取り上げられていたので、ご存知の人も多いでしょう。
ふだん使っていたハガキが52円が62円になったということで、うっかり知らないでいると問題になることもあるかもしれませんね。
さらに、「定形外郵便」「ゆうメール」には規格内と規格外という2種類の料金が設定されることになりました。
料金が不足していて郵便物が返却されてしまうといったことがないように、ここでしっかりと今回の
値上げについて理解しておきましょう。
23年ぶりに切手などの値段を変更した意図
日本郵便が2017年の6月から、従来は52円だったはがきの値段を62円に変更しています。
このようなはがきの値上げは、消費税が8%になった2014年の4月から3年ぶり、消費税以外では23年ぶりでした。
このことで収益が下がっている郵便事業の立て直しを図るようです。
値上げとなるのは第2種郵便のハガキ、定形外郵便、ゆうメールで、封筒を使用する25gで82円の定形郵便、また年賀状はがきは値上げはしないとされています。
はがき配達数は減少の傾向にありますが、2015年で約63億通であり、値上げから年間利益が改善されると期待されていて、その額は数百億円ほどになるとしています。
また、往復はがきも1枚104円だったものが今回の値上げから124円になります。
年賀はがきは値上げしていません
やはりという感じがしますが、お正月の恒例行事の年賀状は重ねて配送できることもあり黒字のため料金据え置きとなり、封書も法令上で上限が82円のため値上げはしないのです。
実際のところ、それでも年賀状の需要は減っているわけですが、年賀状も値上げしてしまうと今まで当面は安泰とされていたこの分野も危うくなる可能性があるという判断かもしれません。
しかし、年賀状が52円で出せるのにも条件があります。それは、年末の12月15日~新年の1月7日に出されるはがきで、表に「年賀」という文字が赤い色で書かれているものに限られています。
ということで、これは年賀状を遅れて出してしまうと言う人には問題になりますね。その場合はやはり10円切手をプラスして購入しなければなりません。マナーでも、年賀状はお正月中に出すものというものがあるので、経済的にもマナー的にもなるべく守りたいですね。
定形外郵便の「規格内」と「規格外」の値段
定形外郵便というのは一般の人には聞き慣れないものかもしれません。これはA4サイズの用紙を折らないくらいの大きいサイズの郵便物で、これに今回から規格内と規格外が定められました。
定形外郵便の規格内とは、
- 長辺 34cm まで
- 短辺 25cm まで
- 厚さ 3cmまで
- 重量 1 kgまで
のサイズとなります。これ以上のサイズが「規格外」となり、従来よりも値上げされた料金になります。
定形外郵便は2017年6月から重さが
- 50g以上~100g以下の規格内が140円、規格外が220円、
- 500g以上~1kg以下の規格内が570円、規格外700円
のような料金となります。
インターネットが発達してメールが非常に便利な伝達手段となったこともあり、最近では郵便を使う機会も減ってきたという人もいるでしょう。しかし、ネットのオークション・フリマアプリ等では郵便・定形外郵便を使用している人が多いと思いますが、このような値上げは痛いものがあるのではないでしょうか。
ゆうメールの「規格内」と「規格外」の値段
また「ゆうメール」も荷物配送サービスとして有名で、カタログ配布等に利用されていましたが、
- 長辺 34cm まで
- 短辺 25cm まで
- 厚さ 3cmまで
- 重量 1 kgまで
上記と同様という規格になり、これ以上の場合は規格外となって料金が値上げされました。たとえば、
重さが
- 150g以下の規格内が180円、規格外が265円、
- 500g以上~1kg以下の規格内が350円、規格外450円
となります。
代わりとして値段がお得なサービスは?
これまで、定形外郵便は宅配便よりも安く大きめのサイズのものを送れたのが便利だったわけですが、今回の値上げは残念という人もいるでしょう。
定形外郵便の規格内やゆうメールには「クリックポスト」というサービスがあり、164円で送ることができるのでこのサイズならこちらがおすすめになります。
定形外郵便の規格外に近いサービスといえば、「レターパックプラス」という、厚さ3cmという制限がなくA4サイズで封筒に収まるサイズというものがありますが、封筒サイズまでなのでそれより大きいサイズでは利用できません。
まとめ
2017年6月から設定されたはがき・定形外郵便・ゆうメールの値上げについてでした。運営側からすれば収益の立て直しということなんですが、利用する側としてはちょっと残念な話ですね。
ちょっとの値上げといってもやはり馬鹿にはできないものです。今後も、ますます郵便物を利用することが遠ざかってしまうようなことも考えられるかも!?