82円切手で送れるものは?定形・不定形郵便の重さ&料金
切手の中で、お手紙を送るとき、荷物を送るときなど、一番使われることが多いと考えられるのが「82円切手」です。ウメの絵柄と背景の淡い黄色のコントラストが愛らしく、「THE日本の切手!」という感じがしますよね。
だいたい自宅に常に常備されているのは82円切手だという方も多いことでしょう。
では、82円切手ではどのような封筒や荷物が送ることができるのでしょうか?郵便料金体系についてちょっとおさらいしながら、82円切手がどのような場面で使われるのかについて追求していきましょう。
定形郵便のルール
定形郵便とは、通常の封筒やはがきなどのことを指します。82円切手で送るものは、定形郵便のものです。それでは、定形郵便の詳しいルールを説明していきましょう。
①定形郵便物のサイズ
切手の料金を決めているのは、郵便物のサイズと重さです。
82円切手で送ることができるのは、定形郵便物です。
封筒の最大サイズは長形3号で、縦23.5cm、横12cmで厚み1cmまでです。
ちなみにこの大きさで、92円切手で送る場合もあります。82円と92円の差は? それは次で説明しましょう。
②定形郵便物の重さ
82円と92円切手で送る定形郵便のサイズは同じです。では、どこに差があるのかでしょうか?それは「重さ」なんです。
- 82円切手で送ることができるものは25g以内
- 92円切手で送ることができるものは50g以内
と決まっているのです。
少し厚みがある郵便物となってしまった場合、「これは82円?それとも92円?」と迷ってしまうこともあると思います。
お家で重さを計り、切手を自分で買って送るのもいいですが、おすすめなのが郵便局の窓口に持っていくこと。窓口に差し出すとその場で重さを計ってくれて、そのまま送付してくれるからです。
筆者もやってしまったことがありますが、ちょっと厚いなと思う郵便物を82円切手で送ったら料金不足ですと戻ってくるということを経験したことがある方も多いのではないでしょうか? せっかく送ったものが戻ってきてしまうと時間のロスとなるので、窓口に差し出して送るのが一番良い方法ではないかと思います。
定形外の郵便とは
先ほどは定形郵便物のことを説明しましたが、定形郵便物以外のものは定形外郵便ということになります。きっちりと決められたサイズはなく、定形郵便物より大きいものを送るときに適用される料金体系となっています。
定形外郵便の場合も、料金の差を決めているのは「重さ」です。
- 50グラム以内なら120円
- 100グラム以内なら140円
- 150グラム以内なら205円
- 250グラム以内なら250円
- 500グラム以内なら400円
となっています。さらに、もっと重いKg単位のものも送ることができます。
その場合の料金は次のとおりです。
- 1kg以内は600円
- 2kg以内は870円
- 4kg以内は1,180円
4kgまで送ることができるのは嬉しいですね。全国一律の値段です。切手を貼って、郵便物を入れておくだけで送ってくれます。
切手を貼る場合ですが、600円にしなくてはいけないのなら、100円切手を6枚貼り込んで、600円にすれば送ることができます。
「でも、自分で重さを計り、切手を貼ることはやっぱりめんどくさい…」その場合は、郵便局窓口に持っていきましょう。それが一番賢いやり方だと思います。
82円切手が家にたくさんある悩み
もらったり買いだめしたりしていて、82円切手がたくさんあって困っているという方は、意外と多いものですね。もちろん、82円切手がたくさんあれば、急に郵送が必要になったときにとっても便利。でも、やっぱりあまりたくさんありすぎても困るものです。
それでは、82円切手の使用方法について説明していきましょう。
①郵便局での料金として使う
先ほど説明したように、切手は定形郵便、定形外郵便、ゆうパックのほか、書留や速達、国際スピード郵便などで使うことがやはりスタンダードです。ちなみに料金別納といった使い方もできます。
いわば、切手は郵便局用の商品券という見方もできるわけです。
ちなみに、着払いの場合は自宅でお金を払いますが、その場合に切手を使ってもいいのだそうです! 現金と併せて金額を合わせても良いので、これは目から鱗な使用方法だと言えます。
②金券ショップで換金する
切手の買取を行っている金券ショップで、買い取ってもらって換金することもできます。ただし、バラバラになっているものは買取価格が大きく下がってしまうという難点があります。
記念切手シートより、通常の切手シートの方が高く買い取ってくれることが多いようなので、買いだめしていたものをそのまま持って行けるのは嬉しいですよね。
もちろん、金券ショップもそのままのお値段で換金してくれる訳ではありません。
だいたい、82円切手シート(10枚綴り)だと、額面の約90%の価格で買い取ってくれます。ちょっと損はしますが、手持ちの切手をなんとかしたいなら、金券ショップに持ち込むのはいい手ですよね。
③オークションで使う
先ほど、着払いの支払方法として切手が使えるという情報をお伝えしましたが、ヤフオクなどでは切手支払いOKという場合もあるようです。たくさんあって困っている場合は、活用するのもアリですね。
④郵便局で切手の交換する
バラバラになった切手が山ほどあるという方におすすめなのが、郵便局で切手シートにしてもらう方法です。これなら金券ショップにも売りやすくなりますね。
ただ、やっぱり価値は下がってしまいます。
「ゆうパック」「レターパック」で送る
郵便局には、「ゆうパック」と「レターパック」という送り方もあります。この2つについて詳しくご紹介しましょう。
①ゆうパック
宅急便のように送ることができるのが、ゆうパックです。25kg以下の荷物で、縦+横+高さが170cm以下のものと決まっています。
サイズ区分
そして、ゆうパックのサイズには区分があります。
- 「60サイズ」は60cm以下
- 「80サイズ」は80cm以下
- 「100サイズ」は100cm以下
- 「120サイズ」は120cm以下
- 「140サイズ」は140cm以下
- 「160サイズ」は160cm以下
- 「170サイズ」は170cm以下
この区分によって料金は決まります。この料金は、郵便局のサイトから計算することができます。自宅で重さを計り料金を計算できるのでとても便利ですよ。
もちろんそのまま郵便局の窓口に持って行ってもOKです。
メリット
ゆうパックのいいところは、コンビニでも取り扱いがあるということ。
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
などで取り扱っているそうです。郵便局よりもコンビニを探すほうが簡単な昨今なので、コンビニに持ち込むのが楽でしょうね。
特殊なゆうパック①:重量ゆうパック
また、特殊なゆうパックもあります。
重さが25Kg以上で30kg以下のものであれば、「重量ゆうパック」がおすすめ。基本運賃に500円が追加されるだけです。
特殊なゆうパック②:チルドゆうパック
また、生鮮食品など保冷が必要なものを送ることができるのが「チルドゆうパック」です。重さによって追加料金も変わってきますが、お届け先に美味しくいただける状態で送りたいなら、利用しない手はないですよね!
特殊なゆうパック③:ゴルフゆうパック
またゴルフをされる方向けの「ゴルフゆうパック」というものもあります。ゴルフ場にゴルフバッグを持っていくのはやっぱりちょっと大変なので、ご利用されることをおすすめします。
特殊なゆうパック④:スキーゆうパック
ゴルフゆうパックと似ているところで「スキーゆうパック」。冬のスキーが趣味の方はぜひ利用してはいかがでしょうか?ちなみに、スノーボードも送ることができるそうです。
特殊なゆうパック⑤:スキーゆうパック
そして、旅行などで利用したいのが「空港ゆうパック」。長期の旅行や海外旅行などは特に、荷物が膨れ上がってしまうものなので、空港ないの指定カウンターから送って、身軽に帰ってきましょう。
特殊なゆうパック⑥:聴覚障がい者用ゆうパック、点字ゆうパック
さらに「聴覚障がい者用ゆうパック」「点字ゆうパック」というものもあるそうです。聴覚障がい者用ビデオテープ、そして点字図書などを内容とするものを、ゆうパックで安い運賃で利用することができるそうです。
さて、なんでもかんでも切手で送ろうとするのではなく、違う方法で送ることもできます。
②レターパック
レターパックとは、郵便局が出している専用の封筒で送るもの。A4サイズ・4kgまでが全国一律で、信書も送ることができます。
日本全国一律510円または360円で送ることができます。ポスト投函もでき、追跡サービスもできるのでとても安心。
レターパックの専用封筒は、郵便窓口の他にコンビニでも購入できます。あとは送りたいものを入れて、ポスト投函するだけなのでとっても便利!切手は必要ありません。
ちなみに対面で配達してほしい場合には「レターパックプラス」、郵便受けに配達してほしい場合は「レターパックライト」で送りましょう。
- 重要な書類などはレターパックプラス
- お忙しい人に送るならレターパックライト
などと使い分けると良いですね。
ちなみに海外への発送はすることができません。
まとめ
郵便物を送る場合に欠かせないのが切手。特に82円切手は一番使うことが多いものです。
今回は82円切手の情報を中心に郵便の料金体系や用途について説明するとともに、ゆうパックやレターパックなどについても言及しました。みなさまの暮らしに少しでも役立つことができたら幸いです。