着物にアクセサリーを合わせても大丈夫?アクセサリー別にご紹介!
着物にピアスやネックレスのようなアクセサリーをつけている人を見てどう思うでしょうか。
「あり得ない!」と思う人もいれば「別にいいんじゃないか」と思う人もいるのではないかと思います。
実際、着物にアクセサリーを合わせるというのはなかなか厄介な問題で、全く同じ格好をしていたとしても変に見られるときもあれば、何とも思われない場合もあります。
しかし、そんな曖昧な答えだと、アクセサリーを付けて良いものなのか悪いものなのかの判断に困りますよね。
そこでこの記事では、そんな着物とアクセサリーについて説明していきたいと思います。
着物にアクセサリーなぜおかしい?
着物にアクセサリーをつけることを躊躇する大きな理由は、前例がないからではないでしょうか。
着物に関するしきたりは昔から長い時間をかけて作られたものですが、これまで日本の古い時代には現代のようなアクセサリーはありませんでした。
ですから、そもそも「着物にこういうアクセサリーはしていい」というルールがないわけですね。
その上、着物にアクセサリーをつけた前例を見た経験もないために、アクセサリーはしてはいけない、という考えになるのだと思います。
着物にOKのアクセサリーは?
着物にアクセサリーをつけてよいか、それはもう個人の判断としか言いようがありません。
つけていく場所、そこにいる人などの要素から、つけて行って白い目で見られないかどうかを適宜判断する必要があるのです。
というのも、先述したようにアクセサリーについてのルールは未だ未整備であり、誰もが納得する共通のルールが存在していない以上、その可否はアクセサリーを着けた結果、人にどのような目で見られるか、で判断する以外にないからです。
例えば、ある程度年齢が上の方はあまりピアスをよく思っていない方が多いですよね。
ですから年配の方が多くいらっしゃるような場に行くときはピアスは避けた方がいい、と推定できますし、逆にそういうことに頓着しないような若い方が多い場合にはつけて行っても問題にないと言えるでしょう。
このように、決まったルールがない以上、最終的には自己判断が必要になるというのが現状でしょうか。
ピアスについて
それではここからはアクセサリーごとに注意点を述べていきたいと思います。最終的には自己判断になりますが、その判断に役立てていただければ幸いです。
では、まずピアスですが、基本的にはしないほうが無難でしょう。もちろん耳からぶら下がるタイプのピアスなどは絶対にNGです。
着物に引っかかる恐れもあり、年齢が高い方には嫌悪感さえ抱いている方もいらっしゃいます。厳粛な場などでは若い方にさえ白い目で見られるかもしれません。
そのため、着けるか着けないかで悩んでいるのなら、とりあえず着けないで行った方がいいのではないかと思います。
ピアスを付けていっても問題ないような場であれば、耳にフィットするタイプの目立たないピアスがおすすめです。
指輪について
ピアスとは逆に、指輪はあまり否定的に見られることはありません。
もちろんゴテゴテとしたものは変な目で見られるでしょうが、それは和装でも洋装でも同じです。
指輪は、結婚指輪をする方も多いということなどから着けて行ってもそれほどとやかく言われません。
単純に着けている方が多いから問題ないとみなされているわけですね。とはいえ、和装とのコーディネートを考えるとあまり派手なものは避けるべきかもしれませんが、この辺りは個人の好みです。
あまりに目立ちすぎるようなものでなければ、指輪は着けてもあまり問題にならないアクセサリーと言えそうです。
腕時計について
スーツなどのフォーマルを着る際には腕時計も当然するものですが、着物の場合にはどうでしょうか。
着物を着て出かける場合、ビジネスのために出かけるということは滅多とないでしょうから、時間を気にする必要はありません。そうすると腕時計は不要な気もします。
しかし、ファッションといてどうしても取り入れたいという場合もあるでしょう。
ですから、腕時計をしてもいいか悩んだ場合には、出かける目的がどんなものかで考えるといいのではないかと思います。
例えば社交のために出かけるような場合、腕時計をしていると時間を気にしているような印象を与えてしまうかもしれません。
ですからこのような場合には腕時計はしていかない方がいいと考えられますよね。
そして逆に時間を気にしていることが悪印象を与えないような場では、時計をしても問題ないと考えられます。
おおよそこのような判断基準で、着けるか着けないかを判断するといいのではないでしょうか。
ネックレス
ネックレスの場合、着物に合わせるのはNGです。
なぜなら、着物の素敵な襟元がネックレスによって隠れてしまうからです。
着物は襟もとで胸元を飾るもの。日本の古き良き美しさをネックレスで隠さないようにしましょう。
礼装や準礼装のときなどは、特に着物にアクセサリーを合わせることは控えた方がベストです。
まとめ
残念ながら着物とアクセサリーについて断言できることはあまりありませんでしたが、せめて着物にアクセサリーを合わせるか否かを判断する材料を提供することはできましたでしょうか。
ファッションとフォーマルというのは往往にして両立しにくいものですが、そこに上手く折り合いをつけていくのも一つのセンスです。
着物とアクセサリーで悩んでいる方も、自分のセンスを高める挑戦の場なのだと思えば、そう悪いきもしないのではないでしょうか。