切手の全種類値段別に紹介!封筒用や結婚式招待状用など一覧
最近少し寂しいと思うことがあります。それは、お手紙を送るという文化が廃れてきたような気がすることです。
スマートフォンの普及により、随分と時代が変わりました。いま、誰かに何かを伝えたいときは、まず「メール」や「ライン」を使うのではないでしょうか? 思いついたらいつでもパッと送れるし、返事を早くもらえるし、とても便利ですよね。でも、一昔前は、情報伝達には電話、そしてじっくりと伝えたいことは手紙やはがきを使っていました。
手紙やはがきを送るとき必須となるのが、「切手」の存在。送られた方も、「どんな切手が貼ってあるんだろう?」と楽しみになったものです。
今でももちろん手紙、はがきで伝達することもありますが、昔より使う機会が減ったのは事実です。ですから、切手には様々な種類があり、手紙やはがきを送るだけではない楽しみがあることもあまり知られていないかもしれません。
実は、切手にはあらゆる種類があり、集めているだけでも楽しいものなんですよ。切手収集を趣味にしているコレクターさんも、昔はたくさんいました。
今回は、そんな切手の種類についてご紹介!様々な切手の種類を知って、送るという楽しみをあなたの毎日に加えてもらえると嬉しいです。
現在の切手、どれだけ種類があるの?
切手にはどんな種類があるのでしょうか? まず大きく分けて2つ。「普通切手」と「特殊切手」です。
①普通切手
普通切手は、一般的によく目にする切手です。梅の絵が描かれた82円切手といえば想像しやすいでしょうか? 普通切手はバラバラになっていて、1枚から買うことができる切手です。
②特殊切手
特殊切手は、5枚から10枚ほどで綴られたシート状の切手で、特別なデザインが施されています。
年賀用や季節ごとのグリーティング切手など、お手紙やハガキを送る季節に合わせて使う切手のほか、キャラクターの切手などもあり、その種類はバラエティに富んでいます。
普通切手も特殊切手も、郵便用に使うことができます。それでは、切手のお値段の種類について、解説していきましょう!
普通切手の種類を値段ごとに解説!
普通切手は、なんと1円切手からあることをご存知ですか? すべての切手に写真や絵柄があり、見た目にも実はとてもおもしろいものです。そして、現在切手は19種類もの値段があるんです!それでは、切手の種類についてご説明していきましょう。
- 1円普通切手
- 2円普通切手
- 3円普通切手
- 5円普通切手
- 10円普通切手
- 20円普通切手
- 30円普通切手
- 50円普通切手
- 62円普通切手
- 82円普通切手
- 92円普通切手
- 100円普通切手
- 120円普通切手
- 140円普通切手
- 205円普通切手
- 280円普通切手
- 310円普通切手
- 500円普通切手
- 1000円普通切手
1.1円普通切手
1円普通切手の絵柄のモチーフとなっているのは、前島密氏。天保時代から大正時代まで生きた政治家で、日本近代郵便制度の創設者です。「1」という始まりの数字にふさわしい人物ですね。
「1円の切手なんて、何に使うの?」と思われそうですが、送料が足りないときなどに追加するために使われることが多いようです。
2.2円普通切手
2円普通切手の絵柄は紫の背景にエゾゆきうさぎ。とてもかわいらしい切手です。エゾと名がつくということは、きっと北海道に生息するうさぎなのでしょうね。
現在、はがきや封筒に使われる切手は、62円、82円、92円とあります。郵便料金が値上がりする前は、50円、60円など、キリの良い数字でした。こうした古い切手をお持ちの場合、2円切手が役立ちますね!
3.3円普通切手
3円普通切手に描かれているのはシマリス。これも本当にかわいらしいし、日本人にはおなじみの動物ですね。普通切手とわかっていながら、コレクションしたくなるし、集めたくなっちゃいます。
4.5円普通切手
5円普通切手の絵柄はニホンザル。親子のニホンザルが身を寄せ合っている姿がとてもかわいいです。
5.10円普通切手
10円普通切手の描かれているのはトキ。鶴に似ている風貌ですが、特別天然記念物に指定される、日本を代表する鳥です。
6.20円普通切手
20円普通切手にはニホンジカの絵柄が描かれています。つぶらな瞳なのに、大きなツノが特徴的です。
7.30円普通切手
3円普通切手の絵柄はおなじみ、キタキツネです! むくっとした姿が愛らしいです。
8.50円普通切手
50円普通切手には、ニホンカモシカが描かれています。50円普通切手まで、日本を代表する動物が絵柄のモチーフとなっています。
9.62円普通切手
50円普通切手より上の値段は、植物が中心の絵柄になります。ハガキに使われる62円普通切手には、日本の春を象徴する桜の一種、ソメイヨシノが描かれています。
10.82円普通切手
82円普通切手に描かれているのはウメ。匂い立つような雰囲気の絵柄です。
11.92円普通切手
92円普通切手にはスミレが描かれています。なかなか使うことがない値段の切手なので、あまり目にしたことがない方も多いのではないでしょうか。
12.100円普通切手
100円普通切手に描かれているのはサクラソウ。鮮やかな彩りに心が和みます。荷物が少し大きくなると、100円以上の切手が活躍します。
13.120円普通切手
120円普通切手にはフジの花が描かれています。5月ごろに見られる、ちょっと幻想的な花です。
14.140円普通切手
140円普通切手には鮮やかな黄色の花、ヤマブキが描かれています。キリッとしてちょっと男っぽい花に見えます。
15.205円普通切手
205円普通切手に描かれているのは、屋久島国立公園の縄文杉! 初めて、樹木が出てきましたね。「205円って一体何に使うの?」「なぜそんな中途半端なの?」と思う方も多いことでしょう。
なぜ205円切手があるのか?それは、現在の定形外郵便の150gまでの送料が205円だからなのだそう。これってなかなかのトリビアな知識ですよね!
16.280円普通切手
280円普通切手には吉野熊野国立公園の那智の滝という名所が描かれています。200円以上の切手になると、絵柄が日本の名所になるんです。280円の使い道としては、手紙やはがきの速達。実は、280円なんですよ。
17.310円普通切手
310円普通切手には利尻島の利尻礼文サロベツ国立公園が描かれています。2014年の改定で加わった新たな切手です。
18.500円普通切手
500円普通切手には十和田八幡平国立公園の奥入瀬渓流が描かれています。ひんやりとした東北の涼やかさが漂ってくるようです。
19.1000円普通切手
1000円普通切手は、日本の切手で一番高いものと思われます。一体何に使うのでしょうか?代表的なのは、裁判所や公証役場で差し出される「特別速達」というもので使われることが多いようです。
その他の切手の種類①:慶弔切手
普通切手の種類の中で、ちょっと特別感のあるものが慶弔用の切手。結婚式の招待状、喪中はがきなどに使うものです。少し特別感があり、改まった気がしますよね。
慶事用の切手は3種類、弔事用の切手は1種類あるんですよ。
それぞれの切手の種類についてご説明していきましょう。
- 慶事用62円普通切手
- 慶事用82円普通切手
- 慶事用92円普通切手
- 弔事用62円普通切手
1.慶事用62円普通切手
慶事用62円普通切手は、扇子とウメをモチーフとしたデザインです。金色と赤色のコンビネーションがいかにも華やかです。
2.慶事用82円普通切手
慶事用82円普通切手には、扇子に竹模様が描かれています。爽やかでありながら、華やかです。招待状の封書に使われることが多そうです。
3.慶事用92円普通切手
慶事用92円普通切手には、扇子に松の模様が描かれています。慶事用の切手は、値段別に「松」「竹」「梅」となっているんですね。これも日本ならでは! 結婚式の招待状などは分厚く、重量が出てくるものなので、82円で送れない場合などは、この切手を使うことがオススメです。
4.弔事用62円普通切手
弔事用62円普通切手は、濃紺の背景に白とシルバーの花が散りばめられたもの。弔事のしめやかな雰囲気が出ていますね。使い道のメインは喪中はがきです。
その他の切手の種類②:様々なテーマで作られる特殊切手
その他の切手の種類2種類目は、特殊切手です。例えば、オリンピックなど、国家的なイベントなどの折に記念切手が発売されるのは、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?何か特別な折や、季節ごとにも特殊切手は発行されます。
例えば、平成29年には、次の特殊切手が発行されています。「そんなイベントがあったんだ!」と思えるような出来事も切手になっているんですよ。
- 理化学研究所創立100周年
- 民生委員制度創設100周年
- 日デンマーク外交関係樹立150周年
- 第72回国民体育大会(愛媛県)
- 日・モルディブ外交関係樹立50周年
- ライオンズクラブ国際協力創立100周年
中でもグリーティングのシリーズは月に1回程度発行されてきているよう。四季ごとに発行されるものから、「ハッピーグリーティング」「ファッション」などおしゃれな切手もあります。「My旅切手シリーズ」「日本の夜景シリーズ」「世界遺産シリーズ」など、シリーズものの切手もあります。
中でも親しみやすいのが「スヌーピー」や「リラックマ」などのキャラクター切手!キャラクター好きではなくても集めたくなってしまうかわいさです。そして、年賀郵便切手も毎年年賀状用に登場しています。
どの切手もデザインが凝っていて、見ているだけで楽しめます。切手収集マニアもそうではない人も、楽しめちゃいます。
プレミア価値のある古切手の種類
昭和初期などの古い切手は、当時の陸軍大将や朱印船、稲刈り、発電所、女工など、時代を感じさせるモチーフが描かれていたりして、とても興味深いものです。
今のように印刷技術も発達していないので絵柄は単色ですが、レトロ感があってなんとも言えない風情が漂っています。
現在、古切手の中でも昭和30年以前のもので、記念切手はプレミア切手だと言われています。希少価値や歴史的な重みもあり、数10万円の査定となることもあるそうです。たとえ使用済みであっても、この時代のものは高く売れる場合もあるんだとか。
もし見つけた場合、大切にとっておくのもアリですが、買取に出してみると、その価値を知ることができます。
まとめ
いかがでしたか? 日本の切手がこれほどまでに種類があるということ、ご存知でしたでしょうか?
切手の絵柄のかわいらしさ、楽しさは言うまでもなく、どのように使うのかなど、考えていくと色々と想像も広がっていきます。古い切手の価値なども改めて知ると目からうろこ、驚きの連続ですね。