切手の貼り方、マナーや貼る位置があることをご存知ですか?

正しい切手の貼り方とマナー。縦長・横長・複数枚の切手の貼り方

ライターのnabexです。意外かもしれませんが、切手の貼り方にはマナーや貼る位置というものが決まっています。

ここではあまり知られていなかった、切手の貼り方についてのマナーや貼る位置を説明していきます。

切手には貼る位置がある

切手には貼る位置がある

普段何気なくはがきに貼っている切手ですが、切手には貼り方の位置やマナーがあります。

縦長でも横長の場合でも、正しい切手の貼る位置というものがあるのです。

普通の人の場合、切手を貼る位置を考えて出すということはあまりないかもしれませんね。

しかし、切手の貼り方について「内国郵便約款第43条-3」という決まりごとがあります。

内容は、「郵便切手というものはその郵便物の左上部、横長の郵便物ではその右上部に貼りましょう」ということ。

普段何気なく左上に貼っている切手ですが、こんな決まりがあったとは知りませんでしたよね。

また、貼る範囲というものも決まっていて、切手は郵便物の左上、または横長の場合は右上の縦7cm 横3.5cm の範囲であることが決められています。

ただ、その部分に余白がない時は、例外としてどこであってもいいと定められています。

これは「約款」というものなので、違う場所に貼ってあっても郵便してもらえないというわけではありません。

横長の郵便物ではどこに切手を貼る?

横長の郵便物ではどこに切手を貼る?

みんさんは普通のはがきや封筒の場合、通常は左上に切手を貼っていることでしょう。

このため、横長の封筒を使う場合も左上にあるのかと思うかもしれませんが、これはあまり良くありません。

なぜかと言うと、消印を押す機械が問題になるからです。

消印を押す機械は、縦長の郵便物では左上に押すことになり、これが横長の場合は縦に揃えてから消印を押すことになります。

そのため横長の場合、右上に貼ることで縦長の場合の左上の位置となり、消印をスムーズに押すことができます。

郵便局員さんの手間をとらせないためにも、横長の郵便物の場合は右上に切手を貼った方が良いということなのです。

複数枚の切手はどうやって貼る?

複数枚の切手はどうやって貼る?

では、複数枚の切手を貼る時はどうすれば良いのでしょうか?

例えば小さい金額の切手が家に複数枚あって、それをはがきを出す時に使いたいこともあるでしょう。

その場合、縦書きはがきなどでは左上に縦に並べてあることがおすすめです。

横長の封筒の場合は右上に並べていきます。

これは2枚の貼り方ですが、貼り付ける範囲は7cmなので3枚が限界とされていて、横長の場合でも同じです。

消費税が変わると郵便料金も変わります。その時の対応では1円2円という切手を使うこともあるので、4枚以上の切手を貼ることも出てくるでしょう。

形式上では安い切手を何枚も貼ることは一応できます。

たとえば4枚貼るなら、普通サイズの郵便物なら左上に4枚の切手がちょうど正方形になるように、横長の郵便物なら右上にこれも4枚の切手がちょうど正方形になるように貼るとよいでしょう。

複数の切手でもそれらを正方形にすることで整った印象になるため、見た目的にもすっきり見せることができ、先方にも不快な印象を与えることはありません。

切手のダメな貼り方

切手のダメな貼り方

切手の駄目な貼り方としてはまず、切手を重ねて貼ってしまうこと。

消印が見えなくなるので未使用かどうかがわからなくなったしまうからです。

また、欠けた切手というものも使えません。消印部分が破れていては不正事項として疑われてしまいます。

切手の貼り付けが十分でないと剥がれてしまう可能性があるので、きちんと貼り付けましょう。

セロハンテープで切手を貼るのは消印が押せなくなってしまうため論外です。

切手の貼り方のマナー

切手の貼り方のマナー

複数の切手を貼ることについて、マナーが悪いとも言われることもありますが、よほど重要な郵便物でない限りはあまり気を使うこともないでしょう。

ただ、一応のマナーとしては、1円切手や2円切手を何枚もペタペタと貼ることは避けた方がいいようです。

切手というものは何枚貼っても良いのですが、10枚以上貼ったりした場合さすがに失礼になります。

なぜかといえば、郵便局員さんの手間がかかるということと、見栄えが悪くなるからです。

切手が多い場合、自動で消印が押せないことになるので、局員さんが手で押すことになります。

見栄えが悪いということについて、例えばハガキが送られてきたとき切手がどっさりと貼られていたら、やはりちょっと嫌な感じがしますよね?

相手の人の気持ちを考えてはがきを貼るようにしましょう。

また、のり付けでは「つば」で切手を貼るということをする場合もあるかもしれません。

これはしかし、不潔であったりにおいがある場合もあるので、相手にとって不快になる以前の問題でマナー違反です。

マナーを考え、切手はきちんと水でのり付けしましょう。

マナーのひとつ、切手の選び方

マナーのひとつ、切手の選び方

また、マナーのひとつとして、「切手の選び方」というものもあります。

最近では郵便局が民営化されたこともあってか、いろいろな切手が発行されています。

「ぽすくま」とは日本郵便のオリジナルキャラクターで、この「ぽすくま」も切手になっています。

人気のアニメやゲームのキャラクターなんかも切手になっていて、こういった切手はお子さん向けにはいいかもしれません。

ただ、正式な仕事・手紙で郵便物を出す場合、もちろんキャラクター性・POP性のある切手は使わず、定番の風景ものなどや、季節感が感じられるものがベストです。

たとえば季節感のある切手を使ったりすると、仕事においても相手から喜ばれた!という体験をした人もいるようです。

仕事で送られてくる封筒の切手に、季節感がある絵柄の切手なんかが貼ってあると、ほんのちょっとだけでもどこかなごむ。

こういったなにげない気配りというものも、仕事では大切ではないでしょうか?

また、「弔事」の手紙でも、派手な絵柄は避けるのが基本です。

まとめ

切手の貼り方やマナーについてでした。

普段はなにげなく貼っていた切手ですが、正しい貼り方やマナーがあったんですね。

左上に貼るというのは基本の貼り方だと思いますが、規約みたいなものがあったことを知っていた人も少なかったのではないでしょうか。

ただ、横長の郵便物では、左上ではなく右上に貼る!ということは覚えておいたほうがよいでしょう。

横長の郵便物はめったに使うことがないかもしれませんが、いざというときに覚えておくと役に立ちますね。

1円や2円などの小さい額の切手を何枚もペタペタと貼ることは一応可能ですが、これはマナー的にあまりよくないとされています。

送られる人の気持ちを考えて、切手はあまり何枚も貼りすぎないようにしましょう。


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