切手を貼る位置は決まっています。知ってないと恥をかく大人のマナー
手紙や封筒を郵便に出す際、皆さんは切手を貼る位置に気を遣っているでしょうか。
「切手なんかどこに貼っても一緒でしょう」、そう思われている方もいるかもしれませんが、切手を貼る際には一応のマナーが存在しています。
マナーは守らなくとも郵便を出すことはできますが、大人としてマナーを守らなかったり、こうしたことを知らないとなると少し恥ずかしいですよね。
そこでこの記事では、そんな郵便のマナー、切手を貼る位置について解説いたします。
切手を貼る位置は決まっている
切手を貼る位置が決まっていると聞いて、一体どんな理由で決められることになったのか、疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
実際、マナーと呼ばれるものの中には、現在では形だけで意味がないようなものもの多いですし、そう思うとマナーを守ろうという気も失せてしまいますよね。
ですが、切手の位置に関してはちゃんと合理的な理由が存在しています。
ではなぜ貼る位置が決まっているかというと、郵便局の職員の方がチェックをしやすくするためなんです。
郵便物に勝手な位置へ切手を貼ってしまうと、機械で消印を押すことができなくなるため、職員の方は毎回どこに貼ってあるのかを探さなくてはなりませんが、貼る位置が全て同じ郵便物ならばそんな手間はかかりません。
また切手の位置が決まっていれば切手を見落とす可能性もかなり低くなり、利用者としてもより安心して郵送できることになります。
このように、郵便局の職員と私たち利用者の双方に利点があるため、切手を貼る位置が決められているのです。
切手を貼る具体的な位置
それでは、具体的には切手をどこに貼ればいいのでしょうか。
切手を貼る位置は基本的に左上です。例外はあるのですが、この例外も視点を変えれば左上に貼っているといえるため、左上に貼るのが原則だと言っていいでしょう。
しかし、郵便物によっては多少わかりづらいところもありますので、以下に郵便物ごとの貼る位置について解説します。
ハガキへの切手を貼る位置
ハガキについては解説不要かもしれません。表面左上に切手を貼る位置の目印となる四角い枠が印刷されていますから、それに従って切手を貼れば問題ありません。
ただ、複数枚貼る場合には少々注意が必要で、例えばハガキの郵便料金である62円を、10円と52円の2枚の切手で支払う場合、1枚を枠の中に貼り、もう1枚をその貼った切手の真下に連なるように貼らなくてはいけません。
しかし、これは前述した通り原則であり、例えば切手を縦に貼ることで宛先が隠れてしまうような場合にはこれに従う必要はありません。
宛先が隠れてしまえばそもそも郵送できませんから、それくらいならば手紙の空いたところに貼った方がマシです。
とはいえ、より良い方法としては62円の切手を買う、ハガキを買い直すというものもありますので、手間でない限りはこちらの方法を選んでください。
封筒への切手を貼る位置
封筒への切手を貼る位置も基本的にはハガキと同じです。封筒表面の左上に必要な額の切手を貼り、複数枚を貼る場合には縦一列になるように並べます。
そしてこの時縦に並べることで宛先が隠れてしまうような場合には、仕方ありませんから宛先を隠さないような場所を選んで貼る、と完全にハガキと同じですね。
しかし封筒は手紙と違って様々な種類があり、中には上記の貼る位置とは違う位置に貼るものもあるため注意が必要です。
ではその封筒はどんなものかというと横長の封筒です。横長の封筒がどんなものかというと、例えばケータイに使われるメールのアイコンのような洋封筒などがそれに当たります。
それでは、その横長の封筒に切手を貼る位置には注意点があり、この封筒の場合には切手は「右上」に貼らなくてはならないのです。
今まで散々左上だと言ってきたのに、今更どうして「右上」なのかと思われる方もいるでしょうが。これにもやはり合理的な理由が存在しています。
というのも、基本的に封筒は縦長ですから、仮に横長の封筒がそこに混ざっていたとしても、縦向きに集めます。すると、もしも横長の封筒の左上に切手を貼ってしまうと、縦向きに集めた際に切手が左下に位置してしまいます。
切手の貼る位置が決まっているのは集めた際の切手の位置を揃えるためでしたから、これではいけませんよね。
そこで、横長の封筒の「右上」に切手を貼るとどうでしょうか。封筒を集める際に縦向き方向を変えると、切手の位置は左上に変わりますよね。
このように、集める際に向きが変わってしまうことを考慮して、横長の封筒に関しては右上に切手を貼るのです。
こちらのページに切手を数枚貼る場合などについて詳しく掲載しているので、ぜひ切手を貼る正しい位置をご確認ください。
まとめ
以上が切手を貼る位置のマナーになります。
たかがマナー、と思われるかもしれませんが、郵便局員の方だけではなく、意外と郵便を送られる人も切手の貼り方を見ていたりするものです。
ですから相手が取引先だったりすると、そんな細かな点からあなたの人柄を見て取るかもしれません。
たかがマナーされどマナーです。大して労力のかかるものでもありませんので、郵便を出す際には、ぜひとも気をつけてください。